どうか自分を責めないで。 「はあ………」 ため息を一つ。 「君の責任ではないだろう」 「でもさ…」 やっぱりその過程には関わっているわけで。 「君の責任ではない。ということは、君が負い目を感じる必要もないということだ」 ぽんぽん、と頭を撫でられる。 それはちょっと意外で、まじまじとアーチャーの顔を見つめる。 「何だ?」 「いや…アーチャーらしくない」 「落ち込んでいるのも君らしくない」 「む………」 本当は互いに同じ願いを秘めていた。 どうか自分を責めないで。