君が大人になるまで 一に我慢。 二に我慢。 三も四もいらねぇ…。 オレ様がどれだけ耐えてるか知ってるか? 「早く成長してくれ」 「どんな要求ですか、それ」 お前は知るわけがないよな。 「それがオレ様の今の気持ちってことだ」 「また子供だって馬鹿にしてるんですか」 「ガキっぽいところがいいと思うこともあるんだけどな」 「え………っ!」 顔をしかめたと思えば、すぐに顔を赤くする。 そういうところは変わらないでいて欲しいと思う。 「なんか変ですよ、先生」 「いろいろたまってるからな」 「はい?」 君が大人になるまで。 いつになることやら。