いつも思ってること 「あの尻軽めっ!」 またわがままプーは勝手にご立腹らしい。 すんごい些細なことでも嫉妬できるってある意味尊敬するなぁ。 コンラッドには嫉妬する必要がない。 …自惚れかもしれないけど。 「コンラッドって嫉妬するの?」 「はい?」 「いや、ただの好奇心」 「どうだと思います?」 ほう、質問を質問で返すか。 「うーん…どうだろ」 「陛下には俺がそう見えてるんですね」 「ん?うん、まあ」 「あなたは嫉妬します?」 「え………」 だから、嫉妬する必要ないじゃん。 まぁあるとすれば…。 「………ってる時」 「え?」 「…ユーリに、ばっか構ってる時は…ちょっとはする、かな」 王様は私一人じゃないし、私ばっかに構ってるわけにはいかないってのもわかってるけどさ。 「可愛いことを言ってくれますね」 「はぁっ!?可愛くない!」 いきなり言われて顔が真っ赤になる。 「俺はいつでも嫉妬してますよ」 「そうなの?」 「ええ、あなたの周りの人間に。そうだな、ヴォルフみたいなもんです。表に出さないだけで」 …そりゃ、相当だと思うんですけど。 「う、嘘だあ…」 「嘘じゃありません。本当は俺は…」 「?」 ふっとコンラッドが覆いかぶさるようになって、私の上に影が出来る。 「あなたを閉じ込めておきたいと、思ってますから」