一緒のベッド 清潔に整えられた白いベッド。 射し込んでくる陽の光。 遠くに聞こえる日常のざわめき。 「………」 ベッドに入ったのはいいけれど、なかなか寝付けなくて。 ごろごろと寝返りを打つ。 「元気な子は授業に戻らないといけませんねぇ」 「千里が添い寝してくれないと寝れない」 そんなことを言ってみる。 けれど返事はなくて。 逆に千里は離れて行ってしまった。 ちぇっ。 「我侭ですねぇ」 「っ千里!?」 背を向けていると布団を捲くられて。 「不在の札を出して鍵をかけてきましたよ」 眼鏡を外しながらいつもの胡散臭い笑みで。 保健医はベッドに潜り込んで来た。