君と一緒に、寝たかった ベッドに入っても、眠れない夜がある。 今日は寒くて眠れない。 ベッドは別々。 だからぬくもりが欲しくて。 「あっためて」 ってあなたに言うと。 絶対別の意味で受け取って自分のベッドでニヤリと笑う。 それでもあたしは。 「あっためて」 って言う。 「んじゃ、こっちおいで」 そろりと床に足を下ろすと、やっぱり冷たかった。 そう距離はないけれど、悟浄のベッドまで急ぐ。 「…っ」 すると腕を引っ張られて、ベッドの上に押し倒された。 そして服に手を掛けて。 「寒いから脱がないよ、馬鹿」 「これからめちゃめちゃ熱くなるのに?」 楽しそうに言ってくれちゃって。 結局流されて。 あったかくなりたかったのに、熱くなってそのまま寝て。 次の日は寝不足。 ご飯中にうとうとして、三蔵に怒られた。