こぼれ落ちた言葉




ある日の昼下がり。
窓から入る光はとても心地良くて。
この部屋には、あなたと私以外いない。


だから。
だからそれは。
緩んだ心からこぼれてしまったんだと思う。



「好き」



静寂の中に、ぽつりと。



「「え?」」



無意識。
だから自分でも驚いた。
今、なんて?



?」

「い、今私何か言った?」

「多分、ね」

「多分、ですか」




追究しないのね。
平行線。
それでいいのだと、あなたの目は語っている。