ごほうび



本日もごちそうさまです。
「おいしい?」 「うん…」
この人は私を餌付けしたいんだろうか。 仕事を手伝ったご褒美だと思えばいいんだろうけど、なんかそれだけに思えない。 私を太らせて一体…!どうにもならないか。 幹部筆頭殿に餌付けされて太りましたとか何それ。
「もしかして、好みじゃなかったかな」 「ううん、今日もおいしいよ」
ありがたくいただいております。
「でもなんだか毎回だと申し訳ないっていうか…」 「嬉しそうに食べてくれるからさ。それとも、もっと別の喜ばせ方をご所望かな?」
うーん…ドルチェも嬉しいけど…。
「…例えば、だっこ、とか?」 「可愛いな。誘ってるのかい?」 「なんでそうなるのかな」
たまにはそういうの抜きでお願いしたい。
「ごちそうさま。これで十分です」 「そうか…じゃあ俺は欲張りらしいな」 「え?」
手の甲にキス。 …だけで終わらず、そのまま舌が這う。
「………っ」
このまま流されるのはなんだか癪だ。
「犬じゃ、ないんだから…」 「に飼われるならいいかもね」
こんのチョイダメおやじめ…って、犬? …おお!!
「犬ね!犬なわけね!!」 「え?」
よしきた!!
「おあずけ!!」 「………っ!」
こうかはばつぐんだ!!